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スイス中銀、金融政策に「タンス預金」の影響なし=代理政策委員

発行済 2021-06-24 12:34
更新済 2021-06-24 12:36

[ベルン 23日 ロイター] - スイス国立銀行(​中央銀行、SNB)のモーザー代理政策委員は23日、国内で家庭にため込まれている数十億の現金について、SNBの金融政策に影響は全くないと述べた。

スイス国内の決済方法に関するSNBの最新研究発表イベントで「(これらの現金は)金利の利用もしくは外為市場での介入態勢に基づいた金融政策に影響しない」と語った。

同研究によると、国内流通紙幣全体の約12%は家庭に保管されている。日本ではこうした現金は「タンス預金」と呼ばれている。

拡張的な金融政策の一環として、SNBはサイト・デポジット(市中銀行が中銀に預ける要求払い預金、当座預金)を対象に0.75%のマイナス金利を課している。これは現在、一部消費者に転嫁されている。

モーザー氏は、マイナス金利が課金を避けようとする人々による現金ため込みにつながっていることを示すものはいまのところ見られないと指摘した。

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