[東京 13日 ロイター] - 西村康稔経済再生担当相は13日、閣議後の会見で、新型コロナウイルス対策で酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、取引金融機関から順守するよう働き掛けてもらうという方針について、菅義偉首相や関係閣僚が出席する会合で事務方が説明していたことを明らかにした。
西村再生相によると、閣僚による議論に入る前の段階で、事務方から感染状況などについての説明が行われるとともに、酒類の提供停止に関連して金融機関や卸業者への働きかけについても触れられたという。その場には、首相や関係閣僚も出席していたが、具体的な内容については内閣官房が関係省庁と調整したと西村再生相は説明した。
また、金融機関への働きかけについての自身の発言について「十分に伝えきれず反省」しているとし、そうした働きかけは行わないことにしたと発言した。この方針に関して政府は9日に撤回している。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、飲食店などが事業を継続していける環境づくりへの「責任を果たしていきたい」とした。
一方、酒類販売事業者への要請については、各事業者に可能な範囲で感染拡大防止に協力してもらえるようお願いする趣旨だと説明した。酒類販売業界から財政支援を含めた要望や意見が出されていることについて、それらを含めて「現在対応を検討している」とした。