40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

NZ中銀総裁補、慎重な政策対応を示唆 大幅な利上げ期待に冷水

発行済 2021-09-21 10:51
更新済 2021-09-21 14:45

[21日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)のホークスビー総裁補は21日、中銀が来月の政策決定会合でより慎重なアプローチを取る可能性を示唆した。大幅な利上げが行われることを期待した市場に冷水を浴びせる形となった。

ホークスビー氏は講演で、不透明感の中でリスクが均衡しているときに「各国の中銀はスムーズな経路をたどり、政策金利を据え置くか25ベーシスポイント(bp)ずつ引き上げる傾向がある」と指摘した。

発言を受けてニュージーランド(NZ)ドルは一時3週間ぶり安値となる1NZドル=0.7000米ドルを付けた。

NZ中銀は10月6日に金融政策決定会合を開催する。8月の決定会合ではロックダウン(都市封鎖)が実施されたことを受け、インフレ圧力が高まっているにもかかわらず政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)引き上げを見送った。

ANZ銀行のチーフエコノミスト、シャロン・ゾルナー氏は「不確実性が高いときは慎重なアプローチが適切と(ホークスビー氏は)強調した」との見方を示した。

「50bpの(OCR)引き上げが利上げサイクルの第一歩になる可能性は考えていなかったが、これで確認できた」と指摘。「OCRに関するわれわれの予想は変わっていない。10月と11月に25bpずつ引き上げ、その後は着実に利上げし、来年8月までに1.5%にするというものだ」と説明した。

ホークスビー氏は不透明感が高い中で、中銀の政策決定に関するアプローチを例えるなら従来の「タカ」や「ハト」ではなく、適応力の高い「サギ(white heron)」がふさわしいと述べた。

中銀は新型コロナウイルス危機の際に取った「最も後悔の少ない」政策は適応力が求められたとし、時にはゆっくり慎重で小さく動き、別の場合は自信をもって素早く大きく動くことを迫られたと話した。

「労働市場は持続可能な最大雇用の状態にあり、インフレ期待はわれわれの目標値でしっかりと抑制されている。金融市場もうまく機能し、われわれは今後に向け良い状態にある」と説明した。

さらに、政策委員会は8月に「インフレ期待を安定させるため、金融刺激策の水準をさらに引き下げることが最も後悔の少ない政策スタンスである」との認識で一致したと述べた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます