(本文中の竹森氏の肩書「慶応義塾大学経済学部教授」を「三菱ＵＦＪリサーチ＆コンサルティング理事長」に訂正します)
［東京 ２日 ロイター］ - 山際大志郎経済再生相は２日、経済財政諮問会議の有識者議員について、十倉雅和・住友化学会長（経団連会長）、中空麻奈・ＢＮＰパリバ証券グローバルマーケット統括本部副会長、新浪剛史・サントリーホールディングス社長、柳川範之・東大大学院教授とすると発表した。中空氏は、竹森俊平・三菱ＵＦＪリサーチ＆コンサルティング理事長（訂正）の代わりに新たに任命し、残り３人は再任となる。２００１年の会議発足以来、民間議員の女性メンバーは初めて。
＜メンバー交代、「新しい政権になったので」＞
竹森氏を中空氏に交代した理由について、山際再生相は「当然、新しい政権になったので、新しい政権のもとで、諮問会議をどうまわすか、岸田文雄首相を中心に相談して今回の人事になった」と説明した。中空氏を選んだ理由については「マクロ経済政策運営に知見があり、国際金融市場では実際に第一線で活躍された知見に期待した」と語った。
＜現金給付、自公で共通部分＞
現在政府が策定中の経済対策の内容と規模についてはコメントを避けた。公明党が提唱している１８歳以下への１人１０万円給付の取り扱いについても調整中として明言を避けた。岸田首相が１日の会見で、自民党の困窮者支援案と公明党の現金給付案で「重なるところがある」と指摘した共通部分について、山際再生相は１８歳以下の困窮者およびそのような子供のいる家庭と説明した。