[アンカラ 1日 ロイター] - トルコ政府は高インフレに苦しむ低所得層を支援するため、賃上げや一定の減税を実行する準備を進めている。2人の政府高官が明らかにした。
トルコ財政は新興国の中で比較的堅固であり、財政支出余地がある。今年に入ってからこれまでのところ、国内総生産(GDP)比の財政赤字は1.5%まで低下しており、今年と来年は約3.5%になると予測されている。
高官は今回の財政支援について、20%近いインフレ率が低所得層に及ぼしている圧力を相殺することが目的だと指摘した。
国庫・財務省はコメントを控えた。
高官によると、検討中の案にはインフレ率以上の最低賃金引き上げのほか、エネルギーコスト上昇に対する救済措置、一部公務員の給与引き上げが含まれている。
また、高官は少なくとも年明けから措置が講じられるとの見通しも示した。