[クアラルンプール 3日 ロイター] - マレーシア国立銀行(中央銀行)は3日、政策金利を予想通り1.75%に据え置いた。新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済活動が徐々に再開する中、安定した景気回復を支援する。
マレーシアは、感染力の強いデルタ株の流行で5月からさまざまなレベルで行動規制を実施していたが、7月以降は規制を徐々に緩和している。
中銀は「世界需要の拡大や民間セクターの支出拡大、政策支援の継続に支えられ、2022年に向け成長モメンタムは回復すると予想する」とした。ただし、世界成長の下振れやサプライチェーン(供給網)の問題、新型コロナの懸念される変異株などリスクは依然存在すると指摘した。
中銀は8月、それまでの感染対策を踏まえ、2021年成長率予想の2度目の下方修正をした。
中銀の成長率予想は今年が3─4%、来年は5.5─6.5%。
今年のインフレ率予想は2─3%。来年は穏やかな水準を維持するとの見方を示した。