[オタワ 3日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は3日、気候変動が経済に及ぼす影響をよりよく理解するため、新たなモデルやデータソースを開発すると発表した。
市場のリスク評価の一助とするため、得られた結果を四半期ごとの予測に含む方針。深刻な気象現象の頻発や低炭素社会への移行が、潜在的な生産量や労働市場、インフレにどのように影響するかを評価する。
第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の開催に合わせて声明を発表した。
これとは別に、同中銀のグラベル副総裁はトロントで開催された環境問題のパネルで、地球温暖化の影響を軽減するために必要な措置は大規模なリストラにつながり、経済の一部が縮小するリスクがあると警告。「金融システム全体の資産価値が急激に低下して損失をもたらし、金融システムへのストレスが増大する可能性がある」と述べた。