[オタワ 15日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は15日、スラック(需給の緩み)が解消されるまで基準金利の引き上げを行わない方針を示した。同時に、スラックはまだ解消されていないが、その時期は近づいているとした。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)への寄稿で述べた。
また、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による需要の変化、供給の途絶、エネルギー価格の上昇などによりインフレリスクが高まっているが、中銀はこうした動きを一過性のものと見なしていると述べた。
同総裁は「われわれは、経済のスラックが解消されるまでは金利を上げないというフォワードガイダンスを明確にしている。まだそこまで至っていないが、近づいてきている」と述べた。