[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は17日、物価の衝撃が長引けば賃金を介して基調的な物価上昇に広がる可能性があるため、ECBはインフレに注意を払い、警戒する必要があるとの見方を示した。
同副総裁は記者会見で、インフレ期待は引き続き抑制されているとしながらも、産業のボトルネックが現在の想定より長期化し、エネルギー価格の上昇が続いた場合、インフレ率は予測を上回り、賃金への圧力になる可能性があると指摘。
「われわれは注意を払い、非常に警戒する必要がある。こうした二次的影響をできる限り回避しなければならない」とし、「賃金・物価スパイラルの回避が非常に重要だ」と強調した。