[シドニー 19日 ロイター] - 中国の王晰寧・駐オーストラリア大使代行は19日付の英紙ガーディアンのインタビューで、オーストラリアが米英の支援で原子力潜水艦8隻以上を配備する計画に関し、平和を擁護する同国のイメージが消え、「剣を振りかざす」国になったと批判した。
オーストラリアは9月に米英との安全保障の新たな枠組み「AUKUS(オーカス)」を発表。フランスと進めていた潜水艦開発計画を破棄し、米英の支援で原子力潜水艦を配備することを決めた。
王大使代行は自分と同世代の中国人はオーストラリアを平和を愛する国だと認識していたが、「現在は、原子力潜水艦が遠くにある標的に長距離攻撃を仕掛けるよう設計されていると国民は分かっている」とし、「もはや平和愛好者ではなく、ある種、剣を振りかざす国になった」と続けた。
その上で、オートラリアの政治家に対し、両国関係に「破壊をもたらすいかなる行為も控える」よう呼び掛けた。