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中国が個人向け店頭デリバティブ禁止へ、銀行や保険会社が対象

発行済 2021-12-06 12:29
更新済 2021-12-06 12:36
© Reuters.  中国の金融規制当局は、銀行や保険会社が個人顧客に店頭デリバティブ取引商品を提供することを禁止する。写真は北京商務中心区で10月に撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 3日 ロイター] - 中国の金融規制当局は、銀行や保険会社が個人顧客に店頭デリバティブ取引商品を提供することを禁止する。リスク管理強化策の一環。

中国人民銀行(中央銀行)、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会、CBIRC)、中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)、中国国家外為管理局(SAFE)が3日にウェブサイト上に掲載した規制案によると、銀行と保険会社はまた、ヘッジ目的以外で法人顧客にデリバティブ取引サービスを提供することも禁止される。

ロイターがこれまでに報じたところによると、中国当局は商品価格が不安定となる中、投資損失を抑制するため、金融機関に対して商品先物に連動する商品を帳簿から解消し、商品先物に連動する投資商品を個人投資家に販売することを中止するよう求めている。

また、一部の商品は銀行や保険会社を介して投資商品やウェルスマネジメント商品としてパッケージ化され、販売されており、市場価格の高騰に伴い、投機リスクに対する規制当局の懸念が高まっている。

規制案は「デリバティブの識別は(商品名ではなく)ビジネスの実体に従うべきだ」と指摘。「金融機関は偽装した形でデリバティブ業務を行ってはならず、規制当局は新商品や新業務が本質的にデリバティブ業務であるかどうかを確認し、それに応じて効果的な措置を講じるべき」としている。

規制案によると、非金融機関はデリバティブ商品やデリバティブ機能がある商品の提供が禁じられる。

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