[ロンドン 6日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は6日、英国のインフレ率は来年4月に5%を「余裕で超える」可能性があるとの見方を示し、労働市場の引き締まりが根強いインフレ要因になるリスクがあると指摘した。
ブロードベント氏はリーズ大学ビジネススクールで行った講演で「総合インフレ率は向こう数カ月で一段と上昇する可能性が高く、ガス電力市場監督局(Ofgem)が4月にエネルギー小売価格の上限を調整するときには5%を余裕で超える」と述べた。
新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が来週の金融政策委員会で自身の投票にどのような影響を及ぼすかとの質問に対しては、決定は一つの要因に基づくものではないとし、現時点ではどのように投票するか決めていないと回答した。
英中銀は11月4日に開いた金融政策委員会で、7対2で政策金利を過去最低の0.1%に据え置くことを決定。利上げを提案したのはラムスデン副総裁とソーンダース委員で、ブロードベント副総裁は他の7人の金融政策委員とともに金利据え置きに投票した。