[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア中央銀行は17日、政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き上げ8.50%とした。利上げは今年7回目で、2017年9月以来の高水準となった。インフレ率が約6年ぶりの高水準に近づいていることから、今後数カ月で少なくとも1回以上の利上げを実施する可能性があるとした。
利上げ幅はロイターがまとめた市場予想と一致した。
中銀は「基本シナリオ通りに状況が推移すれば、中銀は今後の会合での追加利上げの可能性を排除しない」と表明した。
ナビウリナ総裁は「インフレは依然高水準だ。われわれの決定は来年末までに目標値まで確実に引き下げることを目標にしている」と指摘。インフレ率は11月の8.4%から12月に鈍化し、22年には利上げサイクルの累積効果が完全に可視化される可能性が高いとした。
キャピタル・エコノミクスは、新たな経済見通しが提示される2月11日の次回会合で75bpの追加利上げが実施されるとの予想を示した。
シナラ銀行は、22年前半に政策金利が9.5%まで引き上げられる可能性があると予想。シティは第1・四半期に最大50bp引き上げ、来年末に向けて利下げに転じるとの見方を示した。