[上海 31日 ロイター] - 中国政府がインフラ投資の加速を目指す中、国家発展改革委員会(NDRC)は、国内の不動産投資信託(REIT)市場の活性化に向けた全国的な取り組みに乗り出している。
ウェブサイトに31日に掲載された、29日付の通知で、NDRCは地方支部に対して、より多くのインフラプロジェクトがREITの形で上場するよう、広報強化や官僚主義の排除、サービス向上を求めた。
中国は6月、上海と深センでREIT市場を立ち上げた。地方政府の債務負担軽減に向けて、有料道路から下水処理場まで、さまざまなインフラプロジェクトの上場が可能になった。
立ち上げ当初は9銘柄が上場したが、その後は3銘柄が上場したにとどまっている。アナリストは、質や利益率の高いプロジェクトが不足していることや、法的・税務上のな問題が足かせになっているとみる。
NDRCは通知文の中で、REITがレバレッジの軽減や債務リスク抑制、効率性の向上につながることを、インフラオーナーに説明し、上場を促すよう地方支部に指導した。