[ロンドン 13日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバルは、中国の不動産開発業者、広州富力地産(R&Fプロパティーズ)の香港部門を「一部デフォルト(債務不履行)」と判定した。
R&F香港が13日満期の7億2500万ドルのシニア無担保債の支払い延期に向け銀行の承認を得たことを受けた措置。
S&Pは、この合意がなければR&F香港は満期到来債券を償還するための十分な資金がなく、資金調達手段も限られていたとして、デフォルトに相当すると指摘した。
親会社の広州富力地産については、問題の債券の保証をしていなかったことから格付けを「CC」で据え置いたが、今後引き下げる可能性があると警告。
「広州富力地産とR&F香港の財務・流動性の状況を再評価した上で信用状況をさらに審査していく。広州富力地産グループが脆弱な流動性を大幅に改善させるにはいくつかの障害がある」と述べた。