[ワシントン 13日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は13日、2022年の利上げ回数が3回というのは「初期予想」として妥当との認識を示した上で、インフレが十分改善しない場合は4回になる可能性もあるとの見解を示した。
現状の金融政策では高インフレに対応する「十分な準備ができていない」とし、今年中に金利を上げる必要があると指摘。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げについて真剣に検討する可能性が高いという。その上で、「金融政策を中立に近い状態に調整する必要がある」としたが、いかに早く中立金利に戻すかはまだ思案中だとした。
また、最大雇用に達したと宣言するには「消極的」だが、インフレ率が「過度に高い」ため、それを抑制することが景気回復に資する最善の方法だと述べた。
米連邦準備理事会(FRB)のバランスシートは「非常に大きく」、利上げに続いて「遅かれ早かれ」バランスシート縮小を開始するとの見通しを示した。
22年末のインフレ率は2.5%以下になると予想。ほとんどの調整は金融政策ではなく、現実の要因を通じて実現するとした。