[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は4日、ユーロ圏の企業が今年3%以上の賃上げを予想しているとの調査結果を明らかにした。
物価が上昇していることに加え、建設やソフトウエアエンジニアリングの分野などで人手が不足していることが背景。
1月中旬に金融機関を除くユーロ圏の大企業74社を調査した。労働市場はタイト化しつつあり、過去2年間ほぼ凍結されていた賃金は上昇しているか、上昇する見通しという。
ECBによると、企業は、賃上げ要求が拡大しているが、供給制約で対応が難しいと指摘している。
物価については、値上げを報告した企業の比率は低下したが、依然として半分以上の企業が値上げを報告している。
企業は利益率が低下しないよう頻繁に価格を改定しており、今年は多くの期間で値上げが続くと予想しているという。