[ヘルシンキ 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は4日、ECBは遅くとも来年までに利上げすることが論理的との認識を示した。
ヘルシンギン・サノマット紙とのインタビューで「パンデミック(世界的大流行)や地政学的状況による影響がなければ、ECBは遅くとも来年には主要な政策金利を引き上げるのが論理的だ」と指摘。ECBは中期的に緩やかなインフレを維持することも保証するだろうとした。
また、3月のECB理事会ではロシアがエネルギー価格に与える影響を中心としたインフレ圧力を評価できるようになるとした上で、「しかし、ウクライナや欧州の緊張が急速に緩和するとは思えず、むしろロシアによる長期的な神経戦に備えるべき」と語った。