[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、ECBの利上げ時期について「結論を急ぐべきではない」と述べ、市場の利上げ観測をけん制した。
ECBは3日、主要政策金利を予想通り据え置くと同時にインフレリスクが増大していることを認め、年内に利上げに動く可能性を排除せず、ハト派スタンスからの転換を鮮明にした。
ただ、ビルロワドガロー総裁は、方向性は明確になったが、ECBは段階的なアプローチをとり、選択肢を常にオープンにしておくと指摘。「方向性は明確だが、その予定については結論を急ぐべきではない。それは緩やかで、状況次第であり、それぞれの段階においてオープンであり続ける」とした。