[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストのヒュー・ピル氏は4日、英中銀が利上げに傾倒するとの見方を市場に広めたくなかったため、3日の金融政策委員会(MPC)で0.50%ポイントの利上げに反対したと述べた。
英中銀は3日、金融政策委員9人のうち5人の賛成多数で政策金利を0.25%から0.50%に引き上げると決定した。インフレ高進が懸念されるなか、4人は0.50%ポイントの利上げを主張した。
ピル氏は英中銀の新たな見通しを説明するオンライン会見で、英中銀が積極的に政策を引き締めるような印象を与えたくなかったと語った。
英中銀のブロードベント副総裁も同じ会見で、英国債のイールドカーブ(利回り曲線)に大きな変化を起こしたくなかったため、0.25%ポイントのみの利上げに賛成したと明かした。