[東京 7日 ロイター] - 岸田文雄首相は7日午前の参院予算委員会で、中国とロシアの協力緊密化の日本への影響を注視する姿勢を強調した。自民党の阿達雅志委員への答弁。
阿達氏は「2月4日の中ロ首脳会談では共同声明に現在の中ロ関係は冷戦時代の軍事同盟に優る関係とも記された」と指摘、「中ロの緊密化にどう対応するのか」と質問した。
首相は「近年両国は緊密な関係を維持し、日本周辺での一連の動きなど軍事協力も緊密化している。両国の対外政策を含む動向には引き続き関心を持って注視し、アメリカをはじめとする関係国と連携しながら適切に対応していきたい」と述べた。
対ロ経済制裁の日本国内への影響に関し「さまざまな影響が及ぶことは避けられないが、ウクライナ国民への連帯を示すべく行動することの重要性について国民の理解をたまわりたい。影響をできる限り抑えるよう全力で取り組む」と強調した。