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欧州市場サマリー(21日)

発行済 2022-03-22 04:13
更新済 2022-03-22 04:18

[21日 ロイター] -

<ロンドン株式市場> 週明けロンドン株式市場は続伸して取引を終えた。原油価格の急上昇を背景にエネルギー株が買われたのが相場を押し上げた。ただ、インフレ懸念や証券会社による複数の企業の投資判断引き下げを嫌気した売りも出たため、上値は重かった。

欧州連合(EU)が、ウクライナに侵攻したロシアに対する原油禁輸措置の発動を検討すると伝わり、原油先物が大幅上昇。石油大手のシェル、BPはどちらも4.1%上げた。

オーストラリアがアルミナとアルミニウム鉱石のロシアへの輸出を禁止し、ロンドン市場でアルミニウムの価格が急上昇したことからスイスの商品取引・資源大手グレンコア、英資源大手アングロ・アメリカンはそれぞれ3.8%、6.1%上昇した。

商品価格の値上がりを背景に、FTSE100種の中でも大きな比重を占める鉱業やエネルギー株が買われて相場を支えている。そのため、今年に入ってSTOXX欧州600種指数がが6.77%下げる一方、FTSE100種は0.78%上げている。中型株で構成するFTSE250種指数は21日に0.71%安。FTSE350種旅行・娯楽関連株指数が2.49%下げて、相場全体の重しとなった。

英建設のバルフォア・ビーティは2.3%下落。モルガン・スタンレーが投資判断を「アンダーウエイト」に引き下げたことが嫌気された。金融サービスのハーグリーブス・ランズダウンは2.3%安となり、ジェフリーズが投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げたことが嫌気された。

<欧州株式市場> 週明けの欧州株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。エネルギー株が急騰したものの、ウクライナでの戦争を巡る投資家の懸念で相殺された。

STOXX欧州600種指数は荒い値動きとなり、小幅上昇にとどまった。18日までの週間ベースの上昇率は2020年11月以来、約1年4か月ぶりの大きさだった。

欧州連合(EU)は今週、ロシアからの原油輸入禁止措置の発動を検討する。ロシア政府に対する姿勢を硬化させるため、バイデン米大統領とともに一連の首脳会議を実施予定だ。

この報道で原油価格が上昇し、北海ブレント原油先物は3ドル超上げて1バレル=111ドルを突破した。STOXX欧州600種石油・ガス株指数は3.03%上げた。

ハーグリーブス・ランズダウンのシニア投資・市場アナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「欧州が原油輸入禁止を再度検討し、1日100万バレル超のロシア産原油を拒否する可能性がある」とした上で「オランダとドイツが合計でロシア産原油・軽油の輸出の約4分の1を受け入れていることを考えると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する『OPECプラス』諸国からの原油供給に対する需要が急増するだろう」と指摘した。

石油輸出企業の多い英FTSE100種総合株価指数は0.51%上昇。石油大手のBPとシェルはいずれも4.1%上昇。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日、高過ぎるインフレを収束させるためFRBは「迅速に」動かなければならず、必要に応じ通常より大幅な利上げもあり得ると発言し、投資家の懸念に拍車をかけた。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ECBとFRBの金融政策は当面、同期しない動きをするとの見方を示した。ウクライナ紛争による欧州と米経済への影響が大きく異なると指摘した。

一方、ドイツの2月の生産者物価指数(PPI)は前年比25.9%上昇した。エネルギー価格の上昇を主因に、記録的な上昇率を更新した。

個別銘柄では、スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアが0.6%上昇した。最近発動されたロシア市場に対する制裁措置の対象となる顧客への信用エクスポージャーが一桁台前半と発表したのが要因。

<ユーロ圏債券> ユーロ圏金融・債券市場では域内国債利回りが急上昇した。ウクライナを巡る和平交渉が継続する中、中銀による引き締めサイクルが注目された。

トルコ外相はロシアとウクライナが「重要な」問題で合意に近づいていると述べた。一方、ウクライナ南東部マリウポリを巡り、ロシアは20日、マリウポリのウクライナ軍に武器を捨てるよう要求。一方、ウクライナ側は同市の降伏はあり得ないと一蹴した。

ジャナス・ヘンダーソンのグローバル・アグリゲート戦略部門責任者、アンドリュー・マリナー氏は「米債利回りの動きがユーロ債のムードを決める」と述べた。

一方、ドイツ銀行のアナリストは、市場は堂々巡りとなっている和平交渉を見透かした上で「交渉が行われていることに安堵感を覚えているようだ」と述べた。

ドイツ10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)上昇の0.454%と、2018年11月以来の高水準。

ドイツ4年債利回りは0.008%と15年7月以降で初めてプラス圏に転じたほか、ドイツ5年債利回りも0.157%と15年7月以来の高水準を付けた。

米10年債利回りは9bp上昇の2.237%。ゴールドマン・サックスは米連邦準備理事会(FRB)が23年に5回の利上げを実施するとの見通しを示した。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は21日、ECBとFRBの金融政策は当面、同調しないとの見方を示した。ウクライナ紛争による欧州と米経済への影響が大きく異なると指摘した。

ECB理事会メンバーであるオーストリア中央銀行のホルツマン総裁は19日付の地元紙クローネで、資産買い入れ策終了前に利上げに踏み切ればインフレと闘う明確なメッセージを打ち出せるという考えを改めて示した。

ECBが注目する5年後から5年間の期待インフレ率を反映するブレークイーブン・インフレ率(フォワードBEI)は21%。先週は2.2841%と13年12月以来の高水準を付けていた。

イタリア10年債利回りは10.5bp上昇の1.99%と2月16日以来の高水準。独伊10年債の利回り差は153bpに拡大した。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1040 1.1050

ドル/円 119.26 119.21

ユーロ/円 131.68 131.72

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 454.79 +0.19 +0.04 454.60

FTSEユーロファースト300種 1777.68 +1.63 +0.09 1776.05

ユーロSTOXX50種 3881.80 -20.64 -0.53 3902.44

FTSE100種 7442.39 +37.66 +0.51 7404.73

クセトラDAX 14326.97 -86.12 -0.60 14413.09

CAC40種 6582.33 -37.91 -0.57 6620.24

<金現物> 午後 コード

値決め 1935.05

<金利・債券>

米東部時間14時51分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.45 +0.01 100.44

独連邦債2年物 111.24 -0.11 111.35

独連邦債5年物 130.27 -0.41 130.68

独連邦債10年物 160.30 -1.07 161.37

独連邦債30年物 187.38 -3.06 190.44

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.272 +0.067 -0.356

独連邦債5年物 0.179 +0.082 0.023

独連邦債10年物 0.471 +0.097 0.368

独連邦債30年物 0.661 +0.104 0.555

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