[ロンドン 22日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は22日、欧州中央銀行(ECB)がロンドンの大量の銀行関係者を欧州連合(EU)域内に移動させる動きはこれまでのところ見られないが、現時点で判断するのは時期尚早だとの認識を示した。
英国のEU離脱により、ロンドンを欧州拠点としていた銀行はEU域内に事業を移転する必要が生じたが、ECBはEU域内の拠点に十分なシニアスタッフが配置されているか、十分な活動が行われているか点検作業を進めている。
英中銀幹部は上院委員会で「多くのスタッフを移動させようという試みは見られないが、点検作業は続いており、現段階で結論を下すのは時期尚早だ」と発言。
ウッズ副総裁も「現時点ではまだ判断できない」との見方を示した。
英規制当局は、ECBの点検作業により、ロンドンから銀行幹部が流出し、英国内事業のスタッフが不足する事態を懸念している。