[ワシントン 21日 ロイター] - イエレン米財務長官は21日、20日に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でロシア代表の発言時に退席したにもかかわらず、ロシアのウクライナ侵攻によって起こされた問題への対応にG20を通じて取り組むと確約した。
記者会見で「われわれは成し遂げるべき多くの業務があることを認識しながらも非難を表明する方法を模索していた」と指摘。ロシアのウクライナ侵攻は「国際規範にあまりにも反する」ため、米国とその同盟国はロシアが国際的機関に参加することもロシア高官の発言を聞くことも認めないとした。
関係者によると、21日の国際通貨基金(IMF)の運営委員会でも英国のスナク財務相、カナダのフリーランド財務相、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が退席したという。
イエレン長官は「G20や共通の課題に対処する必要があるその他の会合など、世界的な会合への参加に関してロシアが通常通りでいられることは出来ない」と強調。エネルギー価格の上昇や食糧難などロシアによるウクライナでの「恐ろしい戦争」の影響について議論することがG20の重要な業務とし、「われわれはその作業を続けている」と語った。