[東京 25日 ロイター] - 磯崎仁彦官房副長官は25日午前の会見で、韓国の尹錫悦次期大統領が「政策協議代表団」を日本に派遣してきた機会を生かし、新政権側としっかり意思疎通していきたいと述べた。代表団の岸田文雄首相への表敬訪問については「現時点で決まっていない」とした。
韓国の代表団は25日午前、林芳正外相を表敬訪問し、森健良外務事務次官と意見交換した。磯崎副長官は、北朝鮮による核ミサイル開発が活発化する中、「北朝鮮への対応も含め、日韓米、日韓の連携が非常に重要だ」との考えを示した。
磯崎副長官は、フランス大統領選の決選投票で現職のマクロン氏が再選を確実にしたことについて祝意を述べ、「インド太平洋地域における協力など日仏関係を引き続き強化していくとともに、ロシアによるウクライナ侵略を含む国際社会の社会諸課題について一層連携をしていく」と語った。
<ヒトラーと昭和天皇同列に「極めて遺憾」 削除要求>
ウクライナ政府がツイッターに投稿した動画の中で、ヒトラーとムッソリーニと昭和天皇の顔写真が並べて掲載され、その後、削除された。
磯崎副長官は、同列に扱うということは全く不適切であり「極めて遺憾だ」と強調。在日ウクライナ大使館とウクライナ大統領府に直ちに削除するよう申し入れ、関連部分が削除された、と述べた。
ウクライナ政府側からは外交ルートを通じて謝罪の意が示されたことも明らかにし、日本政府としては「このような状況ではあるが、今後とも困難に直面するウクライナの人々に寄り添った支援を実施していきたい」と語った。
(杉山健太郎)