[1日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は1日、米連邦準備理事会(FRB)が高インフレに対応するため、50ベーシスポイント(bp)刻みの利上げを数回実施し、年末までに金利を2.5%に引き上げるという見通しを示した。
デイリー総裁はCNBCとのインタビューで、「次の2、3回の会合で、50bpの利上げを想定する。その後、状況を精査する」とし、金利は自身が中立水準と見なす2.5%に「可能な限り迅速に到達すべき」と語った。
中立金利達成後のインフレの道筋について、ウクライナでの紛争や新型コロナウイルス抑制に向けた中国のロックダウン(都市封鎖)など、米消費行動以外の要因に左右されると指摘。「供給が幾分か回復し、需要は若干縮小すると予想しているが、この双方がうまくいかない場合、制約的にならざるを得ない」と述べた。
ただ、インフレが自ずと低下すれば、政策担当者は利上げ停止にオープンである必要があるとの考えを示した。また、米経済は力強いため、FRBの引き締め策により米経済がリセッション(景気後退)に陥るとは予想していないとした。