[1日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は1日、9兆ドル規模に膨らんだ米連邦準備理事会(FRB)のバランスシートの縮小、いわゆる量的引き締め(QT)は長期金利の押し上げに「部分的に成功している」との見方を示した。
メンフィス経済クラブの会合で同総裁は「今後数カ月間の推移を見なければならない」と述べた。
高水準にあるインフレ率について同総裁は「インフレをコントロールできなければ、非常に長い道のりになる可能性がある」と危機感を表明。「インフレ率を『極めて早期に』2%に引き下げることを望む」とした。その上で「われわれはすでに、米連邦公開市場委員会(FOMC)ごとに50ベーシスポイント(bp)の利上げを行うと発表しており、これは良い道筋だ」とし、うまくいけば、今後数四半期または数年内にインフレ率を低下させることができるとの見通しを示した。
同総裁は、年内にフェデラル・ファンド(FF)金利がピークに到達することが理想的だとし、その後インフレ後退の具体的な証拠が得られれば、2023年後半か2024年に政策金利を引き下げる可能性があるとの見通しを示した。
現時点では景気後退の可能性がそれほど高いとは思わないとした。