[東京 3日 ロイター] - 松野博一官房長官は3日午後の会見で、安倍晋三元首相が今年の政府の骨太原案(経済財政運営の指針)に防衛費を対国内総生産(GDP)比2%以上にするという目標を明記するべきだと主張したことに対し、コメントは差し控えると述べた。
松野官房長官は「骨太方針について与党内で議論をいただいている」とし、その内容については「コメントを差し控える」と語った。
その上で防衛分野について、新たな防衛戦略の策定や予算編成過程における1)抜本的な防衛力強化の内容、2)その内容に相当する防衛費の規模、3)裏付けとなる財源のあり方─について一体的に検討していくと説明。骨太方針に盛り込む内容についても「こうした考えに基づいて対応していく」と語った。
複数の国内メディアによると、安倍元首相は2日の安倍派の会合で、5年以内に防衛費を対GDP比2%以上にするという目標を骨太方針に明記するべきであると述べていた。