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スイス中銀の当預残高が減少、為替介入縮小の兆し

発行済 2022-06-20 20:24
更新済 2022-06-21 11:19
© Reuters. スイス国立銀行(中央銀行)が20日公表した当座預金残高は、中銀がフラン押し下げ介入を縮小した可能性を示した。中銀本店、3月撮影。(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 20日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)が20日公表した先週の当座預金残高は7518億3000万スイスフラン(7799億9000万ドル)で前週の7530億8000万フランから減少した。中銀がフラン押し下げ介入を縮小した可能性を示した。

中銀はコメントを控えた。

中銀は先週、物価上昇に対応し政策金利を0.5%ポイント引き上げた。15年ぶりの利上げだった。「過度な」フラン高にならなければフラン上昇を容認する姿勢も示した。

ジョルダン総裁は最近のフラン安を踏まえ、フランはもはや過大評価されていないとの認識を示した。

Jサフラ・サラシンのエコノミストは当座預金の減少は驚きでないとし、「中銀はすでに、動きがスムーズであればフラン高を阻止する市場介入はしない意向を明確にしている。中銀の2025年第1・四半期のインフレ率予想が2%を超えていることを考えると、フランの緩やかな上昇は輸入物価の抑制に寄与するため、中銀は歓迎することは明らかだ」と述べた。

UBSのエコノミスト、アレッサンドロ・ビー氏は、中銀が先週にタカ派姿勢を鮮明にしたことを踏まえると、最近介入していたら驚きだと述べ、来週のデータではっきりするだろうと語った。

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