[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は12日、中銀金融政策委員会は現在の9%を超える水準にあるインフレ率を目標とする2%まで引き下げると述べた。
ベイリー総裁はシンクタンク「公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)」で行った講演で「金融政策委は持続的なインフレ圧力の兆候に留意し、必要に応じて力強く対応する」とし、「インフレ率を持続的に目標の2%に戻すことがわれわれの責務だ」と述べた。
ただ、自身の発言は英中銀の次の動きを示唆するものではないとした。
英中銀は6月の会合で0.25%ポイントの利上げを決定した際、物価高の悪影響を阻止するため「力強く行動」する用意があると表明している。
ベイリー総裁はこの日の講演でも、インフレ圧力が根強く継続する兆候が出れば「必要に応じて力強く行動する」と改めて表明。この文言について「25bpの追加利上げ以外にも選択肢はある」と明確にする意図があると説明した。
また、英中銀は8月4日に量的緩和策の解消を巡る計画を提示すると表明。売却は段階的に行われると述べた。