[シンガポール 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した統計によると、6月の1日当たりの石炭生産量は前月比6.6%増の1264万トンだった。夏に電力需要がピークを付けるのを前に増産の動きとなった。
月間の生産量は3億7931万トン。1─6月は21億9000万トンと、前年同期比11%増だった。
中国政府は石炭の安定供給を確保して昨年に国内製造業を直撃したような広範な停電を回避するために、鉱山会社に増産を促し、新規生産能力の承認を加速してきた。
政府は年間の1日当たり石炭生産量の目標を1260万トンに設定し、鉱山会社には電力会社に指定価格で優先的に供給するよう指示してきた。
中国の6月の発電量は前年比1.5%増の7090億キロワット時となり、3カ月ぶりに増加に転じた。複数の地域は今週、異常な猛暑に襲われる中、最大電力(需要のピーク)が過去最高を更新した。