[15日 ロイター] - 米金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が15日発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は、利益がほぼ半減した。貸倒引当金の積み増しや、金利上昇による住宅ローン低迷が要因となった。
第2・四半期の利益は31億ドル(1株当たり0.74ドル)。前年同期は60億ドル(1株当たり1.38ドル)だった。
同四半期には貸出増による引当金の増加分2億3500万ドルを含め、5億8000万ドルの貸倒引当金を計上した。前年同期は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)からの回復により引当金16億ドルを戻し入れていた。
他行と同様、Wファーゴでも、金利上昇により住宅ローンの借り換え需要や新規組成が減少。住宅ローンからの収入は前年同期比53%減少した。
一方、その他の消費者ローンは好調だった。クレジットカード部門の収入はローン残高の増加で7%増、自動車ローンは5%増、個人ローンは7%増となった。
平均貸出残高は9266億ドルに増加した。前年同期は8547億ドルだった。残高増と金利上昇により、純利息収入は16%増加した。
法人向けおよび投資銀行部門の収益は14%減少。厳しいマクロ経済環境とボラティリティー急上昇が背景にある。
総収入は170億3000万ドルで、前年同期の203億ドルから減少した。