[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局によると、6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比6.8%で、4─6月の6.1%を上回った。さらなる利上げの必要性が示された。
月次のインフレ率発表は初めてで、インフォメーションペーパーで明らかにされた。
4月は5.5%、5月は6.2%、6月が6.8%と上昇率は加速しており、減速する気配はない。
統計局はすでに4─6月のCPIを発表しているが、よりタイムリーな更新を求める声に応え、10月以降は月次の一部指標を発表する予定。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は急速なインフレ高進への対応が遅れ、方針を転換して大幅利上げを余儀なくされた。
政策金利は5月以降175ベーシスポイント(bp)引き上げられて1.85%となり、今後さらなる利上げが予想されている。
前月比のCPI上昇率は4月が0.3%、5月と6月はともに0.7%だった。
統計局によると、CPIバスケットの全ての項目が毎月更新されるわけではなく、季節調整もされていないことから、指数は改定される可能性がある。