[上海 ２４日 ロイター] - 中国の政府系新聞は２４日、人民元が長期的に下落する根拠はないとのアナリストの分析を伝えた。中国の堅固な輸出がドル高や米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の積極的金融引き締めを相殺するはずだとした。
元の対米ドル相場は今週、２年ぶりの安値を付けた。ＦＲＢによる積極的な利上げ継続の期待や、コロナウイルス関連規制に起因する中国経済の減速が元売りを誘った。
上海証券報は、輸出業者が稼いだ外貨の元への両替は為替レートの安定に重要であるため、中国の堅実な貿易黒字が引き続き元の支援材料になるとの中国招商銀行のアナリストの分析を報じた。
別の政府系新聞、証券時報もまた、中国の堅実な貿易黒字は長い間、元を下支えしてきたと論じた。
その上で「緩やかな元の下落は、世界経済が落ち込む中で輸出競争力を維持するのに役立ち、経済を合理的な範囲で運営するのにあたり好影響をもたらす」と主張した。