[モスクワ 20日 ロイター] - ロシア中央銀行は20日、ロシア国民が9月に銀行から現金4580億ルーブル(75億ドル)を引き出し、この大部分は出国者が増加した月後半に流出したと発表した。
9月21日にプーチン大統領が「部分動員」と呼ぶものを発表後、何十万もの人々がロシアを離れた。
中銀の報告書は「人々は、例えば今年初めにそうだったように、ストレスや不確実さのある状況で現金を引き出す傾向があるが、通常はその後、銀行にお金を戻す」と指摘した。
中銀の銀行規制・分析担当のアレクサンドル・ダニロフ氏は20日のブリーフィングで現金流出について、主にエネルギー産業から総額9000億ルーブルの企業資金の流入があって相殺され、銀行部門の流動性への脅威にはならないと述べた。