[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は市場関係者の多くが想定しているよりも早く9兆ドル近いバランスシートの縮小を減速または停止しなければならない可能性があると、バークレイズのアナリストが述べた。
リポートで、来年前半にも現在の縮小ペースを変更する必要があると指摘。FRBがこのままバランスシートの縮小を進めれば、準備金が2023年末までにフェデラル・ファンド(FF)金利をしっかりとコントロールすることが難しくなる水準まで減少するという。
FRB当局者はバランスシートの縮小に関する期間や規模についてほとんど方針を示していない。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は19日、「バランスシートの最終的な終着点は分からないが、やるべきことがある」と述べている。
バークレイズはまた、金融システムの変化により、準備金不足となる水準は2015年以前よりも上昇しているとした。