[19日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は19日、米連邦準備理事会(FRB)はおそらく5%を「やや上回る」水準に政策金利を引き上げ、その後一定期間、同水準を維持する必要があると述べた。
ボストン連銀が主催した会議で「おそらく5%をやや上回る水準まで政策金利を一段と引き上げ、その水準で当面、維持する必要があると予想している」と指摘。同時に利上げペースを緩めることが適切とし、「現在の局面でより慎重な金利調整を行うことで、金融政策が現在直面している相反するリスク、すなわち、われわれの行動が物価安定回復に向け不十分なリスクと、われわれの行動が実体活動および雇用に対し不必要な打撃をもたらすリスクに対応することが一段と可能になる」とした。
一方で、インフレとの戦いに勝利したとはまだ言えず、労働需要をより良好なバランスに戻し、物価上昇ペースを一段と鈍化させるには「長い道のりがある」と言及。「最新の平均時給のデータは賃金圧力が幾分軟化していることを示唆しているが、労働コストは引き続き2%のインフレ率と一致するよりも急速に増加している」と語った。