[ヨハネスブルク 13日 ロイター] - 南アフリカ通貨ランドが13日、対ドルで下落し2022年11月以来となる18ランド台に乗せた。格付け会社ムーディーズは長引く電力不足によるリスクを指摘した。
1010GMT(日本時間午後7時10分)時点で、ランドは1ドル=18.0050ランド。前週末終値から約0.6%下落している。
ムーディーズは10日、南アフリカについて「(停電が)企業、消費者心理、投資に与える影響は、すでに低調な経済成長見通しを弱め、社会的・政治的安定を脅かすことになる」と述べた。
南アフリカは深刻な電力不足に見舞われており、計画停電が繰り返し実施されている。昨年の実施日数は200日を超え、今年も年初から連日行われている。
ラマポーザ大統領は9日、深刻な電力不足は経済と社会構造の存続を脅かす問題であるとし国家的な「災害事態」を宣言した。