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英CPI上昇率、1月は10.1%と予想以上の鈍化 大幅利上げ観測後退

発行済 2023-02-15 17:03
更新済 2023-02-15 19:27
© Reuters.  2月15日、英国立統計局(ONS)が発表した1月の消費者物価指数(CPI)前年比伸び率は10.1%となり、12月の10.5%から市場予想(10.3%)以上に鈍化した。写

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した1月の消費者物価指数(CPI)前年比伸び率は10.1%となり、12月の10.5%から市場予想(10.3%)以上に鈍化した。昨年9月以来の低い伸びとなった。

英中央銀行が重視する、エネルギー・食品・アルコール・たばこを除いたコアCPI上昇率も、12月の6.3%から5.8%に低下した。

指標発表後にポンドはドルとユーロに対して下落した。

英中銀は今月、消費者物価の上昇が一段落した兆候が見られるとし、一連の利上げの終了が近いと示唆した。

投資家は来月の追加利上げを予想しているが、今回の指標は金利のピークがそれほど遠くないという見方をさらに強めそうだ。

英国債価格は急伸。市場では3月に50ベーシスポイント(bp)の利上げがあるとの観測が後退し、利上げ幅が25bpになるとの見方が強まっている。

同様に英中銀が注目するサービス価格も、1月は6.0%上昇と、12月の6.8%上昇から鈍化した。

PwCのエコノミスト、ジェイク・フィニー氏は「中銀はサービス価格が落ち着き始めたことを歓迎するだろう。民間賃金の伸びが鈍化したことを示す最新指標にも安堵するはずだ」とし、3月の25bp利上げを予想した。

ハント財務相は「インフレ率の低下は歓迎すべきことだが、闘いの終わりには程遠い」と述べた。

ONSによると、1月は輸送・接客部門がインフレ鈍化に寄与した。

食品・非アルコール飲料の価格は16.7%上昇と、昨年12月に記録した45年ぶりの高水準(16.8%上昇)からほとんど鈍化しておらず、深刻な生活費危機が続いている。

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