[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日に発表した2月のマネタリーベースの平均残高は、前年比1.6%減の646兆4403億円だった。前月の637兆6936億円から9兆円弱増えた。昨年12月の長期金利の変動幅拡大に併せて日銀は国債買い入れを強化。共通担保オペ拡充もあって、マネタリーベースは増勢を維持している。
内訳は、日銀当預が2.5%減の519兆6518億円。前月の509兆5242億円を約10兆円上回った。紙幣は2.6%増の121兆9555億円、貨幣は3.8%減の4兆8330億円だった。
2月末のマネタリーベース残高は651兆8371億円で、前月の651兆8986億円とほぼ変わらず。日銀当座預金は524兆8737億円。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
(和田崇彦)