[ブラジリア 1日 ロイター] - ブラジルのアダジ財務相は1日、高水準の国内金利が経済成長の主な障害になっていると指摘し、燃料税の復活など最近の政府措置が財政の持続可能性を示すことによって金融緩和への道を開くと述べた。ニュースポータルサイトUOLとのインタビューで語った。
13.75%と6年ぶり高水準となっている政策金利について、「信用問題」を引き起こしていると指摘した。ただ、詳細には言及しなかった。
燃料税の復活は財政の持続可能性に対する取り組みを示すものであり、それによって政策当局者による利下げを支援すると説明。ただ、最終的な判断は中銀に委ねられていると強調した。
ルラ大統領は、現行のインフレ目標は低過ぎ、経済成長に悪影響を与えるとし、インフレ鈍化を踏まえ、現行の金利水準を繰り返し批判している。
一方、アダジ氏は目標を変更することが答えではないと指摘した。
「歳入と歳出の観点から予算を回復させ、金利を引き下げる余地を作る」とし「インフレ目標が金利を下げる原因にはならない」と説明した。
また、新たな財政の枠組みは、22日の中銀の次回政策決定までに提示される可能性があると述べた。