[ハノイ 31日 ロイター] - ベトナム中央銀行は3月31日、政策金利のリファイナンス金利を4月3日付で50ベーシスポイント(bp)引き下げて5.5%にすると発表した。世界経済の不確実性が高まっているとして、経済成長の下支えに重点を置く。
中銀は3月半ば、2020年末から引き上げてきた一連の政策金利を引き下げ、市場を驚かせていた。31日の声明では「経済、企業、国民の障害を取り除くため、政策金利の追加引き下げを決めた」と説明した。
通貨ドン建ての預金や短期融資の上限金利も、それぞれ50bp引き下げた。
割引金利は3.5%に、翌日物電子銀行間金利は6.0%に、それぞれ据え置いた。
ベトナムの第1・四半期の経済成長率は3.32%と、前期の5.92%から減速。同国は今年6.5%の成長率目標を掲げているが、繊維、靴、電子製品など主要輸出品の需要が世界的に減速し、達成が危ぶまれている。
中銀は、インフレ率については今年の目標値4.5%未満に抑えられるとの自信を示した。2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前月からわずかに低下していた。