[東京 25日 ロイター] - 政府は25日、最先端半導体の量産を目指すラピダス(東京都千代田区)に2600億円の追加支援を決定した。試作ラインの基礎工事などに充てる予定で、今後も支援を続ける。
2600億円は今年度分で、基礎工事のほか、提携する米IBMの研究所に人材を送る費用を助成する。露光装置の発注などに充当した前年度分と合わせ、支援額は3300億円となる。
官民が連携して立ち上げたラピダスは、2020年代後半に回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)以下の微細な半導体の量産を目指している。
西村康稔経産相は同日午前の会見で、「今後も必要な支援しっかり行っていきたい」と語った。
ラピダスの東哲郎会長はロイターとのインタビューで、生産ライン立ち上げには7兆円程度の投資が必要との見方を示している。
ラピダスを巡っては、提携するIBMを米グローバルファウンドリーズが提訴。知的所有権と営業秘密を不法に共有したとしている。西村経産相は動向を注視していく考えを示した。