[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が6.6%で、市場予想の7.0%を下回り、昨年8月以来の低水準となった。
ジョクノ財務相は統計を受け、「早ければ第4・四半期にインフレ率が目標範囲内に収まる可能性を示した」と述べた。
アナリストは、インフレ率の低下でフィリピン中央銀行は18日の会合で利上げを見送る可能性があると見る。
INGのエコノミスト、ニコラス・マパ氏は「きょうの統計は、中銀が18日の会合で利上げを見送る可能性を高めた」と述べた。
セキュリティー・バンクのチーフエコノミスト、ロバート・ダン・ロセス氏も今月は据え置きを予想。ただ中銀はもう一回データを見てから利上げサイクルの停止を判断するとの見方を示した。
コアインフレ率は3月の8.0%から7.9%に小幅低下した。