[ロサンゼルス 8日 ロイター] - 全米小売業協会(NRF)と海事貿易コンサルタント会社のハケット・アソシエイツは、8日に発表した「グローバル・ポート・トラッカー」で、今年上半期の輸入予想を下方修正するとともに、ウォルマートなどの小売り業者がホリデーシーズンの準備に入る秋にかけても、港湾に到着するコンテナ量は低調が続くとの見通しを示した。
今年上半期の米国のコンテナ輸入予想は1040万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)と、前回から約4%下方修正された。 この通りになれば、前年同期比で23%の減少となる。
ハケット・アソシエイツの創設者ベン・ハケット氏は、高インフレや米連邦準備理事会(FRB)の利上げ、最近の銀行の経営破綻からくる不透明感が貿易を圧迫していると指摘。「昨年末以降、大半の港湾で前年比輸入量が減少している。特に中国からの輸出減が消費材需要の鈍化を浮き彫りにしている。われわれは、インフレ率が低下して余剰在庫が減少するまで、輸入は最近の水準を下回るとみている」と述べた。