[ロンドン 24日 ロイター] - JPモルガンは24日、トルコ中央銀行が750ベーシスポイント(bp)の大幅利上げを実施したことを受け、トルコの金利動向とインフレ率の見通しを引き上げた。
JPモルガンのアナリストは、年末まで政策決定会合ごとに250bpの利上げが行われると予想し、年末の予想を30%から35%に引き上げた。
また、年末のインフレ率見通しを57%から62%に上方修正し、来年5月にはインフレ率が70%に達する可能性が高いと述べた。
トルコ中央銀行は24日、政策金利である1週間物レポレートを750bp引き上げ、25%とした。市場予想の250bpを上回る大幅利上げを受け、通貨リラは対ドルで3%超急伸。7月中旬以来の高水準を付けた。
一方、米ゴールドマン・サックスは24日、トルコ中銀の利上げについて、実質金利をプラス圏に移行させるための「より力強い一歩」だと評価。「われわれは、リラの魅力的なキャリートレードには実質金利のプラス圏移行に向けた明確なコミットメントが必須条件だと主張してきた。この決定は、これまでの漸進的なアプローチと比較して、その方向へのより力強い一歩であることは間違いない」と述べた。