[マドリード 25日 ロイター] - スペイン中央銀行のデルガド副総裁は25日、ユーロ圏のインフレ率は2023年末にかけてさらに低下すると予想されるが、欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を上回る状態が長期にわたって続くとの見方を示した。
金融イベントで行った講演の内容がスペイン中銀のウェブサイトに掲載された。
デルガド氏は「インフレ率は低下し続けているが、依然として高すぎる状態が長く続くと予想される」と述べた。
9月の理事会でECBが利上げする可能性については言及を控えた。
過去の利上げの効果が強力に波及していることや、資金調達環境が厳しくなり需要が低下していることは「インフレ率を目標に戻すための重要な要素だ」と指摘した。利上げについてはデータ次第との姿勢を維持すると説明した。
デルガド氏はECB銀行監督委員長の有力候補の一人。