Jihoon Lee
[ソウル 29日 ロイター] - 韓国政府は29日、来年の歳出総額を前年比2.8%増の656兆9000億ウォン(4967億ドル)とする計画を発表した。
歳出の増加率は補正予算を除くベースで過去20年で最低。景気減速で税収が低迷する中、財政規律を優先する。
企画財政省が明らかにした。今年の歳出は5.2%増。
来年の税収は8.3%減と記録的な落ち込みとなる見通しで、歳入総額は2.2%減の612兆1000億ウォンと見込まれている。景気減速や法人税などの減税が背景。
政府は今年の経済成長率が3年ぶり低水準の1.4%になると予測している。来年の経済成長予測は2.4%。
来年の財政赤字は国内総生産(GDP)比3.9%と、今年の2.6%から拡大する見通し。2025年以降は3%未満に抑える。債務の対GDP比率は50.4%から51.0%に増加する見通し。
非効率と判断した約23兆ウォン相当のプロジェクトを廃止・縮小し、社会福祉、出産支援、基幹産業への投資、治安、災害防止などへの支出を増やす。
社会福祉予算は7.5%増の242兆9000億ウォン、国防予算は4.5%増の59兆6000億ウォン、企業向けの支援は4.9%増の27兆3000億ウォン。
来年の国債発行額は158兆8000億ウォン。今年は167兆8000億ウォン。50兆3000億ウォンの純増となる。
今回の予算計画は来月1日に国会に提出される。