[ブラジリア 1日 ロイター] - ブラジル中央銀行は1日、政府が2024年度予算で基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字を抑制する方針を示したことを評価し、財政健全化はインフレ期待を公式目標に近づける上で重要だとの認識を示した。
カンポス・ネト総裁は企業団体LIDEがワシントンで主催したイベントで「(財政)目標の維持は極めて重要だ」と述べた。
ブラジル政府は前日、来年の均衡予算を想定した法案を議会に提出した。
中銀が市場関係者を対象に実施した調査によると、24年のプライマリーバランスの赤字は現在、国内総生産(GDP)比0.8%になると予想されているが、総裁は政府の歳入拡大策が議会で支持を集め、条件が改善するだろうと発言。「こうした財政の収れんは健全な金融の収れん、つまり長期の低金利を達成する上で必要だ」と述べた。
中銀のガブリエル・ガリポロ理事(金融政策担当)も、証券会社XPがサンパウロで主催したイベントで、財政健全化はインフレ期待を公式目標に近づける上で重要だと指摘。政府の新たな財政ルールでは歳出の伸び率を歳入の伸び率に応じて抑制するため、歳入が減れば歳出も制限されると述べた。