[ソウル 5日 ロイター] - 韓国統計局が5日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が3.4%に加速し、市場予想(2.7%)を上回った。前月比では2017年初頭以来の高い伸びとなった。
前年比上昇率は7カ月ぶりに加速し、4月以来の高水準を記録。7月は2.3%上昇と、2年ぶりの低水準だった。
前月比上昇率は1.0%と、前月の0.1%から加速。ロイターがまとめた市場予想の0.3%も上回った。
韓国銀行(中央銀行)はCPIインフレ率が8月と9月に3%前後まで加速し、その後に再び鈍化するとの見通しを示していたため、8月の統計は当局にとってサプライズにはならないとみられる。
企画財政省はCPIについて、天候や世界的なエネルギー価格高など一時的な要因の影響を受けたが、物価の全体的な鈍化傾向は維持されているとの見解を示した。
CPIの内訳は石油製品が前月比8.1%上昇、農産品が10.5%上昇と大きく値上がりした。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比3.3%上昇と、前月から伸び率が横ばいだった。